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更新日:2023/9/6

児童発達支援や放課後等デイサービスにおいて、支援の第一歩となる「インテーク」。アセスメントとの違いや目的、現場で押さえるべきポイントをわかりやすく解説します。
【この記事のポイント】
インテークの役割: 支援プロセスの入り口として、保護者さまやお子さまとの信頼関係構築とサービス利用の合意を行う最初の段階。
アセスメントとの違い: 個別支援計画作成の情報収集を行うアセスメントに対し、インテークは利用契約の合意が主な目的。
インテークの流れ: 「ニーズの把握」から「契約の締結」まで4つのステップがあり、インテークが適切でないと、その後の支援全体に影響が出る。
インテークとは、申請者(=サービスを利用しようとする人)のニーズを吟味し、サービス提供の可否を決定するために行われる援助過程の入り口です。つまり、支援のプロセスにおける最初の段階となります。
児童発達支援・放課後等デイサービスの申請者は、保護者さま・お子さまになります。インテークは保護者さま・お子さまと接する最初の場面となり、ここでの信頼関係の構築がその後の支援においても重要になっていきます。
インテークとよく混同されがちなのがアセスメント。児童発達支援・放課後等デイサービスにおけるアセスメントとは、お子さまの目指す状態像を考えるうえで、お子さまと、お子さまを取り巻く環境の情報を収集し、分析することを指します。お子さま本人の発達などの状況や家族・地域社会の状況のみならず、お子さまや家族の意向を適切に把握します。
では、インテークとアセスメントはなにが異なるのでしょうか。どちらも支援プロセスの初期段階にあり、保護者さまやお子さまへのヒアリングを実施するため混同しがちですが、まず、目的が異なります。
インテークの目的は、サービス利用の検討と合意です。一方アセスメントは、適切な個別支援計画を作成するうえでの情報収集をすることが目的になります。
インテークの目的:サービス利用の検討と合意
アセスメントの目的:適切な個別支援計画を作成するうえでの情報収集
一方で、インテークとアセスメントには相関性もあります。以下の図のように、どちらもお子さまの支援プロセスの一部であり、インテークを実施し、利用契約を結んだ後にアセスメントの段階に進みます。インテークで収集した情報や構築した関係を基盤とし、アセスメントを実施していくことになります。

※「アセスメント」については下記の記事を参照ください
児発・放デイにおける「アセスメント」とは?一般的な定義や位置づけをわかりやすく解説!
インテークの主な目的はサービスの利用と合意ですが、併せて重要になるのが信頼関係の構築です。インテーク場面のスタッフの印象と関係性が援助関係の基本となり、その後の支援に大きな影響を及ぼすことになります。
インテークができていない・インテークの質が低いと、その後の支援全体に影響が出ます。たとえば、インテークの段階で信頼関係が築けていなければ、個人情報や潜在的ニーズを引き出す必要のあるアセスメントでの情報収集が、一層難しくなるかもしれません。アセスメントの質が低いと個別支援計画の効果も低くなり、支援の質も落ちる可能性があります。インテークの意味と背景、そのあとに引き続く影響を捉えておくことが重要です。
インテークの大まかな流れは次の4ステップです。
■ステップ1.ニーズの把握
保護者から問い合わせが入り、電話等で困り感や求める支援をヒアリングしていきます。
■ステップ2.機能の説明
事業所のサービス概要を説明していきます。電話等で概要を説明したのちに、事業所に来所いただき詳細な説明や疑問点の解消をすることもあります。
■ステップ3.提供の判断
自事業所で対応可能かどうかを見極め、援助を受理するかの判断をし、受け入れが困難であると判断した場合には他の適切な機関の紹介を行います。紹介先としては、他の事業所やクリニックでの受診、自治体窓口への案内等が考えられます。
■ステップ4.契約の締結
自事業所での支援を受けたいと考えているかどうかを保護者さま・お子さまに再度確認し、契約を結びます。場合によっては契約前に、体験教室等を行うこともあります。
では、一連の流れの中で保護者さまからどのようなことを聞けばよいでしょうか。
以下に、インテークにおけるヒアリング事項の具体例を整理しました。

逆に事業所側としては、保護者さま自身がニーズと合致するかを判断できるよう、以下のことをお伝えしましょう。
事業所の詳しいサービス内容
送迎の有無
空いている曜日と時間
利用上の決まり事
通っているお子さまの様子
先生について
障害児通所事業には「提供拒否の禁止」というルールがあり、基本的には提供拒否ができません。拒否できる例としては、①受け入れ人数が超過している場合、②利用されるお子さまに入院・治療の必要がある場合、③事業所が専門とする障害と異なるなど、適切な支援提供が困難な場合等になります。
※和歌山県障害福祉課「指定障害児通所支援事業に係る留意事項」より
インテークは支援や信頼関係構築の土台となる場面ですが、以下のような難しさを感じる方も少なくありません。
保護者さまやお子さまとの信頼関係の築き方が曖昧
スタッフごとの対応品質(接遇マナーや傾聴)にバラつきがある
インテークは誰もが対応する可能性があるからこそ、事業所全体で共通のポイントを学ぶことが重要です。
LITALICO発達ナビの研修教材サービスでは、保護者対応をするうえで最低限必要なマナーや、傾聴について動画で学ぶことが可能です。さらに、インテーク後の家族支援に使える「保護者のお悩み解説動画(130本以上)」もご用意しています。
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※専門家執筆による「相談援助」や「ペアトレ」などのコツをまとめた記事もございます。ぜひご覧ください。
相談援助とアセスメント:相談援助とアセスメントの基本とコツとは?
ペアトレ×個別編:児発・放デイのための「ペアトレ」入門【個別編】
保訪×連携のコツ:【保育所等訪問支援】訪問先との連携・関係構築のコツ
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