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更新日:2020/3/4

【コロナ対策】求められる放デイの衛生管理――休校、そして開所要請…施設で感染者を出さない7つのポイント 

厚労省は、学校の臨時休校に関する文科省の通達を受け、各自治体へ新型コロナウイルス感染症の予防対策に留意しながら、児発・放デイを開所する旨を通達しました。午前中も開所しての提供時間延長、定員の一時的増員判断の緩和などの結果、新型コロナウイルス感染症への対策だけでなく集団で過ごす時間が長くなることへの配慮もした衛生管理体制が求められます。
この記事では、新型コロナウイルス感染症への対策も含めた衛生管理の取り組み内容についてご紹介します。

※令和2年5月12日更新

  • ※感染症BCPや自然災害BCPの減算について解説している記事はこちら
    児発・放デイの「業務継続計画未策定減算」とは? ―要件やBCPの記載内容を解説

    目次

    1.放デイで徹底したい新型コロナウイルス対策、衛生管理

    新型コロナウイルス感染症は、飛沫感染と接触感染の二つの感染経路があると厚労省は発表しています。感染予防のために、施設で徹底したい衛生管理の対応事項を確認しましょう。

    衛生管理の画像

    ❶ 来所前に必ず体温計測

    厚労省の通達により、発熱がある場合、職員は欠勤、利用者さまはサービス提供を断る取り扱いになるとされました。毎朝、体温計測を徹底し、ご自身の身体を守るための判断をしましょう。 参考:厚労省 「社会福祉施設等(入所施設・居住系サービスを除く。)における感染拡大防止のための留意点について」 「新型コロナウイルス感染症防止のための学校の臨時休業に関連しての放課後等デイサービス事業等の対応について」  

    ❷ 石けんでの手洗い・うがい、アルコール消毒の徹底

    石けんでの手洗い・うがい、アルコール消毒の徹底の画像

    風邪やインフルエンザ同様に、手洗い、アルコール消毒等、咳エチケットに取り組むことが大切です。 職員の方は、外部から施設に感染源を持ち込まないために、出勤後まずは手洗い・うがい、アルコール消毒をします。お子さまが施設に来所されたときも同様に、入室前に手洗い・うがい、アルコール消毒。 また手を拭く際には共有のタオルを使用せず、使い捨てのペーパータオル、 お子さま持参のハンカチなどの活用が衛生的です。 施設への通所時だけでなく、送迎車の降車の後、トイレの後、食事(おやつ)の前、咳やくしゃみの後、 鼻をかんだ後などに、手洗い・うがい、アルコール消毒を徹底する必要があります。手洗いの仕方やアルコール消毒の仕方については、以下のリンクをご参照ください。

    参考:厚労省,「社会福祉施設等における新型コロナウイルスへの対応の徹底について」  

    コロナ対応・緊急バージョンアップ! オンライン支援・感染防止に配慮した通所支援プログラム!

    感染防止に配慮した研修教材サービスバナーの画像

    ❸ 咳エチケットの徹底

    咳エチケットの徹底の画像

    マスク不足も懸念されていますが、何よりも大切なことは「咳エチケット」を徹底することです。もちろんマスクがある場合は、マスクを着用することが咳エチケットになります。その際、隙間がないように着用することや、繰り返し使わないことを徹底しましょう。

    もしマスクがない場合は、咳やくしゃみをする際に、ティッシュやお子さま持参のハンカチを使って、口や鼻をおさえることが咳エチケットになります。またティッシュを活用した場合は、すぐにゴミ箱に捨て、手洗いを徹底しましょう。

    急に咳やくしゃみが出そうな場合は、袖で人のいない方向へ顔をそらすといった配慮も大切です。

    お子さまの中にはマスクの着用が苦手な方もいらっしゃいます。マスクがなくとも自分の健康を守る手段があることをお子さまたちにも伝え、実践してもらえるように働きかけていきましょう。

    参考:首相官邸・厚労省,「咳エチケット(啓発ポスター)

    参考:厚労省,「社会福祉施設等における新型コロナウイルスへの対応の徹底について」  

    ❹ 定期的に換気をする

    厚労省では、換気不十分な環境下での二次感染リスクが多く、また、コロナウイルスは空気感染は起きていないものとも見解を示しています。 お子さまが集まる指導室だけではなく、共有スペースや事務室なども換気することが大切です。エアコンなどの空調や換気扇をまわしたり、 日中の温かい時間帯に2~3時間毎を目安に換気することを徹底してください。

    参考:厚労省, 「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」 「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針の具体化に向けた見解」  

    ❺ つい触れる場所はこまめに消毒!消毒液の作り方も紹介

    衛生管理の画像2

    ウイルスのついたものを手指で触り、目・口・鼻などを経由して感染する接触感染のリスクを防ぐためにも、お子さまが普段よく手に触れるものや場所を、一日に1~2回は消毒しましょう。具体的には以下のようなもの、場所が挙げられます。

    • ドアノブ

    • イス

    • 文房具

    • おもちゃ

    • タブレット

    • 壁や床

    • トイレ(便器の蓋、レバー)

    • 送迎車のドア、座席シート

    上記以外のお子さまが触れやすいものや場所がある場合は職員間で確認しあい、徹底して消毒することが重要です。 厚労省では、ものや場所の消毒には「次亜塩素酸ナトリウム」で拭いた後に、「水拭き」か「アルコール」で拭くことを推奨しています。消毒液の作り方は以下をご確認ください。

    消毒液の作り方の画像

    参考:厚労省,「新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項(日本環境感染学会とりまとめ)」  

    ❻ 密室になる送迎車両の消毒はココを工夫!

    送迎を実施している施設の場合、送迎車内でお子さまの手が触れる場所の消毒も大切です。車のドアノブ、座席、シートベルトなど、手が触れそうなところを事前に消毒しておきましょう。また乗車前には窓を開けておき、適度に換気することも心がけてください。

    お子さまが車に乗り込む前に、手洗いやアルコール消毒ができるように準備し、咳エチケットに留意することも伝えましょう。

    参考:厚労省,「新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項(日本環境感染学会とりまとめ)」  

    ❼ 実は重要、ゴミ箱の中身廃棄の仕方

    咳エチケットや鼻をかんで使用したティッシュに、もしかしたらウイルスが潜んでいる可能性も考えられます。ゴミ袋には、あらかじめビニール袋をかけておき、処理をする場合には手が触れないようにし、処理後には手洗いをしましょう。 ゴミ箱は部屋の中だけではなく、例えば、トイレ等でペーパータオルを使う場合にも注意が必要です。保護者さまに、ティッシュやタオルを持参いただくことに協力をお願いしましょう。

    参考:厚労省,「新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項(日本環境感染学会とりまとめ)」  

    ※感染症BCPや自然災害BCPの減算について解説している記事はこちら
    児発・放デイの「業務継続計画未策定減算」とは? ―要件やBCPの記載内容を解説

    2.自分も周りも守る判断ー発熱や咳がある時は徹底して休む

    自分も周りも守る判断ー発熱や咳がある時は徹底して休むの画像

    厚労省によると、新型コロナウイルス感染症はウイルス性の風邪の一種で、以下のような症状がみられます。

    • 発熱

    • のどの痛み

    • 咳が長引くこと(1週間前後)

    • 強いだるさ(倦怠感)

    • 感染から発症までの潜伏期間は1日から12.5日(多くは5日から6日)

    また、放デイ・児発の職員向けには以下のガイドラインが示されています。

    社会福祉施設等(通所・短期入所等に限る。以下同じ。)の職員については、出勤前に各自で体温を計測し、発熱が認められる(37.5 度以上の発熱をいう。以下同じ。)場合には、出勤を行わないことを徹底する。社会福祉施設等にあっては、該当する職員について、管理者への報告により確実な把握が行われるように努めること。過去に発熱が認められた場合にあっては、解熱後 24 時間以上が経過し、呼吸器症状が改善傾向となるまでは同様の取扱いとする。なお、このような状況が解消した場合であっても、引き続き当該職員等の健康状態に留意すること。ここでいう職員とは、利用者に直接サービスを提供する職員だけでなく、事務職や送迎行う職員等、当該事業所の全ての職員やボランティア等を含むものとする。

    出典:厚労省,「社会福祉施設等(入所施設・居住系サービスを除く。)における感染拡大防止のための留意点について」 出勤前に体温計測を徹底し、感染拡大防止のために休むことを改めて周知しましょう。 お子さまだけでなく職員も自他の健康状況を把握し適切に休みの判断を。 また、利用者さまの受け入れについては以下のガイドラインが示されています。

    また、「社会福祉施設等(入所施設・居住系サービスを除く。)における感染拡大防止のための留意点について(令和2年2月 24 日厚生労働省健康局結核感染症課ほか連名事務連絡)」においてお示ししているとおり、幼児児童生徒の受入れに当たっては本人・家族又は職員が本人の体温を計測し、発熱が認められる場合には利用を断る取扱いとし、過去に発熱が認められた場合にあっては、解熱後 24 時間以上が経過し、呼吸器症状が改善傾向となるまでは同様の取扱いとすることを改めて周知すること。

    出典:厚労省,「新型コロナウイルス感染症防止のための学校の臨時休業に関連しての放課後等デイサービス事業所等の対応について」 施設として、保護者さまに、来所前にお子さまの体温計測をご依頼してください。 もし来所前に発熱が見られた場合は、その旨をご連絡いただき来所を控えていただきましょう。 これらは感染拡大防止のための対応策であり、職員、お子さま、保護者さまの健康を守るための取り組みですので徹底する必要があります。 

    3.お子さまたちが感染を正しく理解し防止できるように

    施設を運営するにあたって、厚労省、自治体からの通達など最新の新型コロナウイルス感染症に関する情報を得ることは重要です。 大人が日々最新の情報を得る一方で、お子さまもお子さまなりに様々な情報を得ています。 不用意に不安な気持ちにさせないよう、以下を参考にしながら「今気をつけるべきこと」をお子さまたちに正しく伝えることが大切です。

    参考:藤田医科大学医学部 微生物学講座・感染症科,「コロナウイルスってなんだろう」 今までと異なる予定も多いことから、不安を感じやすくなっているお子さまもいるかもしれません。お子さまたちが1日の大半を過ごす環境が、少しでも安全で安心できる場所であるために衛生管理はとても重要ですが、同じくらい、お子さまたちが心理的に安全に過ごせる場所、であることも大切です。 「感染は怖いから手を洗おうね」よりも「自分の健康を守るために手を洗おうね」など、肯定的な声かけをするなど、工夫をしてみてください。

    ご家庭との連携も重要です。通所前の体温計測など施設でのルールのご説明、ご家庭でもできる感染予防のアドバイスをしながら、ともにお子さまを支えるパートナーとしてコミュニケーションをとりましょう。

    参考:鈴木悠平・小澤いぶき,「新型コロナウイルス、情報が届きにくい方(子ども・外国語話者・視覚/聴覚障害等)のサポート・不安のケア」  

    4.徹底したいコロナ対策含めての衛生管理まとめ

    • 職員、お子さまともに、出勤や来所前に体温計測をする

    • もし発熱がある場合は、お休みする

    • 手洗い・うがい、手指の消毒を徹底する

    • 咳エチケットを徹底する

    • 2~3時間おきを目安に部屋の換気をする

    • 一日に1~2回、まわりのものを消毒する

    • お子さまや保護者さまの心のケアも気にかける

    これらの衛生管理を徹底し、安心できる環境を整えていきましょう。 LITALICO発達ナビでは、衛生管理に関連した下記のツールを開発しました。

    LITALICO発達ナビ衛生管理ツールの画像

    下記のツールからダウンロード可能ですので、どうぞご活用ください。

      万が一、感染の疑いがあるときは、以下のフローを参考に、各都道府県の帰国者・接触者相談センターへ相談してください。(受診目安の変更に伴い、令和2年5月12日更新しました)

    感染の疑いがあるときの電話相談・受診のめやす

    参考:厚労省,「新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安」  

    5.参考リンク

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